当社はBDF内の不純物を除去するために水洗いをせず、イオン交換樹脂等を使って高品質なBDFを製造しています。(乾式方法)
軽油とBDFをラインミキサーにより混合させ、B5燃料を製造しています。
私たちが国内で消費する食用油は、1年間でおよそ200万トンといわれていて、廃棄される廃食油は年間約40万トンもあります。そのうち飲食店や食品関係企業から出される約20万トンの廃食油は、回収された後、飼料・石鹸・塗料などに再生されている一方で、一般家庭から出される残り約20万トンの廃食油の多くは、生活排水として河川に流され、環境破壊の要因ともなっています。また、使用済み食用油を「固める」あるいは「紙に含ませて捨てる」といった行為は、新たなゴミを生み出します。
今で捨てていた廃油を回収し精製することで、今まで捨てていた使用済みてんぷら油が新たな資源に生まれかわります。
1.二酸化炭素(CO2)の排出量がゼロカウント
食用廃油に含まれるCO2は、食用油の原料である大豆や菜種などの植物が、大気中から吸収したものであり、 京都議定書によってバイオディーゼル燃料使用により発生するCO2は、地球環境中のCO2を増加させないとされています。 地球温暖化防止、CO2二酸化炭素の削減に貢献できます。
2.90%の高リサイクル率
100リットルの廃食油から約90リットルのバイオディーゼル燃料ができます。 地球の自然環境の中で繰り返し得ることが出来る再生可能なエネルギーです。
3.排気ガス中の有害物質を削減 地球環境に優しいクリーンなエネルギーです
硫黄酸化物の排出ははほぼゼロ。黒煙は軽油の3分の1に。
バイオディーゼル燃料は、硫黄をほとんど含まない半面、炭素・水素以外に酸素が含まれており、 排気ガス中のぜんそくやアトピーなどの原因と言われる硫黄酸化物や大気汚染の原因となる黒煙の発生量が非常に少ない。 環境・安全の観点から法律をクリアしており、公道走行可能な代替燃料です。
4.一般のディーゼルエンジンに使用可能
市販のディーゼル車に使用することが可能です。特別な仕様変更をする必要はありません。
使用する際には申請が必要になります。詳しくは「コンプライアンス」をご覧下さい。
5.軽油と変らない燃費とエンジン性能
燃料の比重や燃焼効率を考えると軽油とほぼ同等です。
6.軽油引取税は課税対象外
現在、バイオディーゼル燃料100%使用であれば、軽油引取税は課税対象外となります。
バイオディーゼル燃料も良いことばかりではございません。
今後の研究で品質の安定化や安定した供給にも取り組まなければなりません。
1.運行前の点検や定期的なメンテナンスが必要
バイオディーゼル燃料に不純物が含まれていると、燃料フィルターが詰まりやすくなります。 また、バイオディーゼル燃料は水と結びつきやすい性質を持っているため、結露等の発生により燃料フィルターの 目詰まりがまれに生じる可能性があります。
2.メーカー保証を受けられなくなる可能性がある
バイオディーゼル燃料を100%利用すると、メーカー保証を受けられなくなることがあるため、注意が必要です。
B5燃料は、『軽油に対して、5%以下のバイオディーゼル燃料(BDF)を混合させた軽油』のことです。
平成21年に「揮発油等品質確保法(品確法)」が改正され、軽油に対してBDF5%混合が認められました。
それまではBDF100%(B100)として使用していましたが、ディーゼルエンジン車輌の高度化により不具合が生じることが分かりました。
環境事業を継続していくこと、また1人でも多くの地域の方に認知されていくこと、安全に使用して頂くこと…そのために、私たちは「B5燃料」の製造・販売への取り組みを行なっています。