バイオディーゼル燃料のメリット・デメリット

私たちが国内で消費する食用油は、1年間でおよそ200万トンといわれていて、廃棄される廃食油は年間約40万トンもあります。そのうち飲食店や食品関係企業から出される約20万トンの廃食油は、回収された後、飼料・石鹸・塗料などに再生されている一方で、一般家庭から出される残り約20万トンの廃食油の多くは、生活排水として河川に流され、環境破壊の要因ともなっています。また、使用済み食用油を「固める」あるいは「紙に含ませて捨てる」といった行為は、新たなゴミを生み出します。

今で捨てていた廃油を回収し精製することで、今まで捨てていた使用済みてんぷら油が新たな資源に生まれかわります。

バイオディーゼル燃料のメリット

二酸化炭素(CO2)の排出量がゼロカウント

食用廃油に含まれるCO2は、食用油の原料である大豆や菜種などの植物が、大気中から吸収したものであり、 京都議定書によってバイオディーゼル燃料使用により発生するCO2は、地球環境中のCO2を増加させないとされています。 地球温暖化防止、CO2二酸化炭素の削減に貢献できます。

90%の高リサイクル率

100リットルの廃食油から約90リットルのバイオディーゼル燃料ができます。 地球の自然環境の中で繰り返し得ることが出来る再生可能なエネルギーです。

排気ガス中の有害物質を削減 地球環境に優しいクリーンなエネルギーです

硫黄酸化物の排出ははほぼゼロ。黒煙は軽油の3分の1に。

バイオディーゼル燃料は、硫黄をほとんど含まない半面、炭素・水素以外に酸素が含まれており、 排気ガス中のぜんそくやアトピーなどの原因と言われる硫黄酸化物や大気汚染の原因となる黒煙の発生量が非常に少ない。 環境・安全の観点から法律をクリアしており、公道走行可能な代替燃料です。

一般のディーゼルエンジンに使用可能

市販のディーゼル車に使用することが可能です。特別な仕様変更をする必要はありません。

軽油と変らない燃費とエンジン性能

燃料の比重や燃焼効率を考えると軽油とほぼ同等です。

軽油引取税は課税対象外

現在、バイオディーゼル燃料100%使用であれば、軽油引取税は課税対象外となります。
  • 混合して使用する場合には課税対象となります。ページ下部「軽油引取税について」をご覧下さい。

バイオディーゼル燃料のデメリット

バイオディーゼル燃料も良いことばかりではございません。今後の研究で品質の安定化や安定した供給にも取り組まなければなりません。

品質が劣化しやすい

熱の影響や空気と触れることによりにより酸やスラッジ(固まり)を発生させることがあり、 バイオディーゼル燃料は品質が劣化しやすい性質を持っています。

運行前の点検や定期的なメンテナンスが必要

バイオディーゼル燃料に不純物が含まれていると、燃料フィルターが詰まりやすくなります。 また、バイオディーゼル燃料は水と結びつきやすい性質を持っているため、結露等の発生により燃料フィルターの 目詰まりがまれに生じる可能性があります。運行前点検、定期的な水抜き・交換が必要です。
さらに、バイオディーゼル燃料は天然ゴムを浸透・膨張させるため、燃料ホースを耐性の強い部品に変えたり定期的に チェックする必要があります。

バイオディーゼル燃料の固形化

バイオディーゼル燃料の性質として、気温が0℃以下になりますと、 燃料中にロウ分(固形脂)が発生する可能性があります。そのまま使用しますと燃料フィルターを詰まらせてしまう原因 となります。当社では対策として、冬場は燃料精製時に流動点降下剤を使用していますが、0℃を下回る環境下では、 ロウ分が絶対に発生しないとは言い切れません。
寒冷地での使用に際しては、燃料フィルターの水抜き・定期点検など、より一層気を使う必要があります。

給油できる場所が少ない

世界の情勢から見ると、日本のバイオディーゼル燃料の位置づけはまだまだ立ち遅れています。 日本ではガソリンスタンドでバイオディーゼル燃料を入れられる場所があまりありません。

メーカー保証を受けられなくなる

バイオディーゼル燃料を利用するとメーカー保証を受けられなくなることがあるため、注意が必要です。

塗装面に対する影響

バイオディーゼル燃料がボディの塗装に付着すると、塗料がはげてしまうことがあります。

軽油引取税について

バイオディーゼル燃料を100%利用する場合には軽油引取税は課税対象外となります。 しかし、軽油や灯油、重油を混ぜ自動車燃料として使用した場合には課税対象となります。
販売の場合は販売者に、消費の場合は自動車保有者に納税義務が生じますので注意が必要です。